NUCに入れたUbuntu12.04でBondingをしようとしたものの、USB LANアダプタがUSB3.0対応で新しすぎていろいろ対応できていないところが多いためか、ドライバをコンパイルして入れても起動時にうまいこと起動してくれず、解決までもう少々時間がかかってしまいそうだったのでやむを得ずUSB2.0対応のLUA3-U2-AGT(バッファロー製)を追加調達して動作確認を行ってみた。
対向のスイッチはCatalyst 2960GだったりGS108Tだったりするが、その設定方法は省略する。
なお、以降の手順はすべて管理者権限で行う。
まず、aptitudeでUbuntuに以下のパッケージを導入してbondingとタグVLANを使えるようにするためのモジュールを追加する。
# aptitude install ifenslave vlan bridge-utils |
modprobeコマンドでモジュールを読み込む。
bondingモジュールについては公式の手順として/etc/modulesに “bonding” を追記するように書いてあるので、まだ同ファイルに手をつけていない場合には追記しておく。
# modprobe 8021q |
Bondingインタフェースbond0と物理インタフェースeth0、eth1を設定する。
ちなみに今回はeth0がNUC組み込みのIntel製、eth1がUSB LANアダプタだった。
# The primary network interface |
上記の例ではプライマリインタフェースがeth0、Active-Backup型で検査通信を200ミリ秒単位で実行する設定になっている。
/etc/proc/net/bonding/bond0 の中にBondingの動作設定の内容が記載されている。
# cat /proc/net/bonding/bond0 |
bondingモジュールのドキュメントによると、設定方法によっては思ったように動いてくれない場合があるようなので、公式のサンプル通りに設定するのが無難のようだ。
VLANの設定は以下の通り。
管理用のネイティブVLAN(VLAN 64)とタグVLANの例ひとつ(VLAN 128)を示す。
8021qモジュールでは何通りかのVLAN設定方法があるが、今回のところはサブインタフェース番号でVLAN IDを表現する方法を採用した。
仮想ブリッジはインタフェースがActive-Backup方式のためSTPを無効にしている。
# Native VLAN |
上記の設定を終えた後、Ubuntuを再起動すると手っ取り早く諸々の正常動作を確認できた。
Windows端末からpingを実行してテストしてみると、プライマリインタフェースからの切り替わりは正常に動作確認ができたのだが、切り戻りの際に1度pingを止めないとうまくいかないことがあった。
ARPテーブルの更新関係で問題が生じたのだろうか。
もう少々テストしてみる必要があるようだ。
せっかくなのでUSB LANアダプタでもちゃんと動くようにしたいものである。
参考情報:
https://help.ubuntu.com/community/UbuntuBonding
https://www.kernel.org/doc/Documentation/networking/bonding.txthttp://www.whotouchedmygun.com/2012/07/10/bonding-vlans-and-bridging-on-ubuntu-lts-12-04-2/
https://wiki.ubuntu.com/vlan
http://manpages.ubuntu.com/manpages/lucid/man8/vconfig.8.html
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