第5回声優アワードの投票期限まであと1ヶ月となった。
私もそろそろ投票しないといけないが、その前にひとつ今回の受賞者が誰になるか予想、というか考察してみようと思う。
なお、選考委員会の独断で決まり、かつこの1年間での活躍に関係なく決まるということでなかなか予想しづらい特別功労賞、功労賞については今回は対象としないことにする。
■主演男優・女優賞
主演女優賞は今年2本のアニメ映画作品で主役を演じ、テレビアニメでも主演、助演と大活躍だった花澤香菜氏が最有力候補だと考えられる。
花澤氏は2009年でもかなりの活躍をされていたが昨年は受賞にまでは至っておらず、声優デビューから5年を過ぎているので新人賞受賞の可能性はほぼゼロだ。
しかし今年は劇場版「文学少女」「いばらの王」の主演、テレビアニメ「デュラララ!!」「Angel Beats!」の助演など、作品において重要だったり特徴的なポジションの役柄を見事に演じ分けていた。
対抗としては「けいおん!!」のヒロイン・平沢唯を演じ昨年新人賞を受賞した豊崎愛生氏、同じく「けいおん!!」の秋山澪の他にも「生徒会役員共」「世紀末オカルト学院」で主演を演じた日笠陽子氏、今まさに秋葉原を賑わせている劇場版「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」やテレビアニメ「B型H系」など、久々に主役級で活躍した田村ゆかり氏などが考えられるが、今のところ出演作品数、レギュラー数、主演数、作品の話題性などを総合的に考えると花澤氏が頭ひとつ抜きんでているように思う。
まるで業界が花澤氏に賞を取らせようと押し上げたのでないか、と思うくらい1年を通して活躍されていた。
主演男優賞は例年読みづらいのだが、毎年のように有力と考えられる福山潤氏はなんだかんだで2度目の主演男優賞を取ることなく今日に至っているので、これまでの例で行くと今年もこの賞を受賞されることはない可能性が高い。
同様に、今年も活躍されていて過去に主演男優賞の受賞歴がある神谷浩史氏、小野大輔氏、宮野真守氏も主演としての受賞はないのではないかと思われる。
そうなると今年有力なのが劇場版「涼宮ハルヒの消失」の主人公・キョン役を演じた杉田智和氏。
地上波での主演は近年かなり減っている方ではあるが、やはり涼宮ハルヒシリーズの劇場版という話題性の高い作品で主演を演じていることはポイントが高いのではないかと思われる。
過去に助演男優賞を受賞した後に主演男優賞を受賞した例はすでに2例もあるし、3例目が出る可能性は十分にあるだろう。
対抗は上記の過去の受賞者に加えて例年受賞するかと思いながらもなかなかそれがない中村悠一氏、といいたいところだが今年はあまり主演がないので、中村氏よりは「バカとテストと召喚獣」「神のみぞ知るセカイ」のような話題作で主演を演じている下野紘氏、過去の新人賞受賞者であり「とある魔術の禁書目録」「バクマン。」で主役を演じた阿部敦氏の方が可能性が高そうだ。
■助演男優・女優賞
助演女優賞は毎年かなり予想が難しいのだが、今年は例年にも増して難しい。
昨年は比較的ベテランの域にいる堀江由衣氏、井上喜久子氏が受賞したが、今年は10代~20代中盤の方の活躍には目を見張るものがあった。
その中でも私が最有力と考えているのは劇場版「機動戦士ガンダムOO」やテレビアニメ「伝説の勇者の伝説」「そらのおとしものf」などの作品で多彩なバイプレイヤーとしての力を発揮し、「世紀末オカルト学院」主題歌でCDソロデビューを果たした高垣彩陽氏。
デビュー年から考えると新人賞の方にまわる可能性もなくはないが、主演経験はそれほど多くはないものの助演として演じた役柄は多岐に渡っていて今や若手声優の中では指折りの演技力と歌唱力を併せ持つ声優に成長したと思う。
対抗は高垣氏が所属するユニットであるスフィアのメンバ全員が該当しそうなくらい今年のスフィアメンバの声優としての活動がすごかった。
あとは「テガミバチ」「侵略!イカ娘」などで活躍している藤村歩氏、「セキレイ〜Pure Engagement〜」「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」で活躍した井上麻里奈氏あたりが対抗としての力を持っていそうだ。
新人賞か助演賞かで迷うところが10代声優組の早見沙織氏、悠木碧氏にスフィアメンバの寿美菜子氏、「けいおん!!」主要キャラ組の日笠陽子氏、佐藤聡美氏、竹達彩奈氏。
去年は大原さやか氏のようなややベテランの方が頭に浮かんだのだが、今年は本当に若い女性声優の活躍が目立つ1年だった。
女性声優とは逆に、男性声優ではかなり経験を積んでいるベテランクラスの方の活躍が目立っていたと思う。
有力候補だと思われるのは例年取るか取るかと思わせながらも挙がってこなかった櫻井孝宏氏。
今年のバイプレイヤーっぷりは「黒執事II」「さらい屋 五葉」「裏切りは僕の名前を知っている」「それでも町は廻っている」など、かっこいい役からおばあさん役まで何でもありな1年だった。
今年これで助演賞が取れなかったら一体誰が取れるのだろう、と思うくらいにすごかった。
あとは上述した中村悠一氏が過去数多くの受賞者を導いてきた「機動戦士ガンダムOO」や劇場版「ブレイクブレイド」あたりの成果で受賞するのではないかと思う。
他にはかつてツンデレの名手・釘宮理恵氏の相手役として数多くの共演をこなした日野聡氏、過去に新人賞を受賞した梶裕貴氏あたりが対抗になるだろう。
■新人賞
女性声優の新人賞は助演女優賞の層とかなり被ってきそうな気がしている。
例年の傾向では助演女優賞は最低でも1人はアラサーの方なのだが、今年は4つの枠すべてを25歳以下で占めてしまうのではないかと思うくらいに若手が充実していた。
ということで、受賞者候補は助演女優賞で挙げた中で新人賞を取ったことがない人だ。
後述するがスフィアは歌唱賞を取りそうな気がするので、バランスを考えて助演女優賞と新人賞の両方にスフィアが入ることがないと仮定すると、私が助演で有力と考えているのが高垣氏なので新人賞の候補として可能性が高そうなのは日笠陽子氏、竹達彩奈氏、早見沙織氏あたりだろうか。
男性声優ではあまり新しい人が台頭してきていないように思う。
1人、「屍鬼」の主人公を演じている内山昂輝氏は受賞するのではないかと思っているが、それ以外には思い当たる人がいない。
実績の面ではまだかなり無理矢理だが、「生徒会の一存」やラジオ番組内の小番組でパーソナリティをやっている山本和臣氏を念のため挙げておこう。
歌唱賞、パーソナリティ賞他についてはまた後日。
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