Vol.24 インド料理 シャリマール秋葉原店 (秋葉原)

事前調査での秋葉原でのインドカレー屋最後の1店舗となった。
(厳密には「インドカレー」というカテゴリでは他にもあるのかもしれないが、本シリーズの趣旨としてはおいしいナンが出てくる店を探すことなのでカレーライスメインの店は対象から外している)
最後だからといって必ずしも有終の美を飾ることができないのがこの世の常なので、期待感はあったものの半分くらいに止めておいて、あとはドライな心持ちで臨んだ。
10月10日、自宅を出たの16時ぐらいとかなり遅めで、確実にランチタイムではなかったのだがまあ夜の方がいろいろメニューがあるだろうということで迷わず入店した。

インド料理 シャリマール秋葉原店
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13009147/

JR秋葉原駅からは早足で歩いても7、8分ぐらいかかるところにあった。
東京メトロ銀座線末広町駅の3番出口(三菱東京UFJ銀行前)からだと2分ぐらいか。
中央通りと蔵前橋通りの交差点から蔵前橋通りに沿ってお茶の水方面に向かい、次の交差点を渡らずに左に少し進んだところだ。
周辺にはジョナサンや結構前からあるメイドカフェ「メイリッシュ」、その他いろいろと飲食のできる店があるが、夜は通りが暗めなのでどこも全体的に怪しい感じがした。
インドカレー屋だと照明も暗めなところが多く、この「シャリマール」も例に漏れずそんな感じで、しかも店内には客がいなかったので普通の人なら踏み込むのに勇気が要るのかもしれないなと思った。

メニューにはディナーセットもあるにはあったのだが、カレーの選択肢が著しく狭まることから今回はすべて単品での注文にした。
選んだのはバターチキンマサラ(930円)とナン(320円)、ドリンクにオレンジラッシー(380円)、デザートにクルフィ(520円)。

シャリマール オレンジラッシーとサラダ
シャリマール オレンジラッシー(380円)とサラダ

オレンジラッシーとサラダ。
サラダはカレーを注文したらついてくるサービス品なんだと思った。
ランチセットだと当たり前のように思うかもしれないが、ディナーだとつけてくれないところも多く、しかも割と具材がしっかりしたサラダでオードブルとしては十分だった。
オレンジラッシーは完成度こそ「ジャイヒンド」の方が一枚上なように思ったが、十分に甘くて濃厚な一品だった。
個人的にはマンゴーラッシーよりもオレンジラッシーの方がさっぱりしていて好きだ。

シャリマール バターチキンマサラとナン
シャリマール バターチキンマサラ(930円)とナン(320円)

バターチキンマサラとナン。
面倒くさくなって手をかざした写真は用意していないのだが、ナンのサイズはかなり大きい方で、パリパリの部分とモチモチの部分が混在していた。
それより何より味が素晴らしく、秋葉原のインドカレー屋の中では最も明確な甘みがあり、ナン単体で食べることも十分可能な水準だった。
カレーの方は細かく切られたチキンが中に入ったマイルドなカレーで、ゆで卵も結構入っていてボリュームは十分、味もマイルドな中にもスパイシーな部分もあってレベルが高かったと思う。
このカレーとナンは秋葉原圏内では過去最高の組み合わせだった。
最後の最後で引き当てたぜ! と思った。

シャリマール クルフィ
シャリマール クルフィ(520円)

食後のデザートのクルフィ。
クルフィはインドのデザートで、他の店ではマンゴークルフィを置いているところを見たことがあるが、ここのは基本的なものしか置いていないようだった。
アイスの原料にスパイスとピスタチオを加えたものを凍らせたようなものだった。
シャーベットみたいにスプーンでちょっとずつすくって食べるようなものではなく、切られたブロックをひとつずつ口の中に放り込んで溶かしたりかんだりしながら食べた。
甘みは控えめで、ナッツ類がかなり目立っていて自分にとっては珍しい食感だった。
正直他のデザートの方がよかったかも、と思ったが、まあいい勉強をさせてもらった。

その後、10月15日の午後にもう1度ナンを食べてみたくなって主治医のところに寄った後に再度同店を訪問した。
このときは普通にランチタイムだったので、割安なランチメニューをいただくことができた。
今回は1種のカレーランチセット(790円)を注文した。

シャリマール ランチタイムサラダ
シャリマール ランチタイムサラダ

ランチタイムのサラダもディナーのときと同様にしっかりしていた。
ただのキャベツの千切りが出てくるところが多い中、3種以上の具が入っているとはかなりサービスレベルが高いと言えるだろう。
まあ、サラダだけだったらコストも大した差にはならないのでただの気持ちの問題だが。

シャリマール 1種のカレーランチセット
シャリマール 1種のカレーランチセット(790円)

ランチセットのサグチキンカレー(チキンとほうれん草のカレー)とナン。
ナンの大きさ、クオリティはランチタイムもディナータイムも変わらずおいしかった。
セットのカレーの中にはバターチキン系のものがなく、その中で1番辛くないサグチキンカレーを選んだのだが、確かにそこまで辛くはなかったがスパイシーさは残っていた。
(野菜入りカレーが辛い店は結構多いのだが、ここはそうではないらしい)
こちらもディナーのときと同様、量がたっぷりあっておかわりなしでも十分だった。
そもそもおかわり制度があるのかどうか未調査だったが、私よりたくさん食べる人はそんなにいないだろうからまあまずはこのランチセットを食べきるところから始めることだ。

ランチタイムピークから少し外れた15時ごろだったこともあって他の客はまばらだったが、過去の他の店の状況を考えると客が入っているだけいい方ではないだろうか。
他の客は私より先に入っていて、人によってはメニューに載っていないラッシーをもらっていた人もいたのだが、私はカレーを食べきってからすぐに店を出てしまった。
もうちょっと店内でゆっくりしていれば私にも何か出してくれたのかもしれない。
次回からはもうちょっと店内で時間を潰すようにしよう。

最終評価は以下の通り。

ナンのすばらしさ :★★★
→秋葉原の中では最強と言っていいだろう。他と比べても、浦安の「スーリア」や都内各所にある「サムラート」と互角以上の水準だと思った。加古川の「アガン」の方が甘みは上だが、食感の面では「シャリマール」の方が多彩で楽しみが多い。量を考慮しても★3つは堅く、同じく秋葉原にある「アールティ」に代わって四天王と呼ぶことにする。

カレーのすばらしさ:★★★
→私好みのマイルドかつスパイシーなカレーがあった。しかもカレーはどろっとしていてボリュームが多く、大きなナンを食べるのには十分だった。普通にナンをつけて食べているだけだとカレーがなくなりきらないので、適度にスプーンですくってうまいこと調整する必要はあるが、まあうれしい悩みだなこれは。私のように辛いのがイヤな人はランチはサグチキン、ディナーはバターチキンで決まりだろう。

他店との差別化要素:★★★
→駐車場が近くにないので交通の便ではあまり影響がないのだが、車の通りに面した日中は比較的明るめのところで吉祥寺の「サジロカフェ」を彷彿させる立地だった。コストは全体的に安めで、ディナーでは選択肢もカレー、サイドメニュー、ドリンク、デザートといずれも幅があった。店内は4人席が7つ(組み替えれば大人数でもいけそう)あって、さっぱりしつつもこぎれいな内装。カレー屋の中ではかなりちゃんとしている方ではないだろうか。夜のミーティングぐらいならここでもできそうだと思った。

食べログの評価ではあまり評価が高くないところだが、本シリーズの趣旨からするとここは秋葉原の中ではトップ店舗と呼んでもいいのではないかと思う。
秋葉原駅からもうちょっと近かったらよかったのに。
まあ、それでも秋葉原でカレーを食べるときの第1候補はここになるだろう。

これで秋葉原でのインドカレー屋はまわりきったので、次回からは別の街から候補を選んでまわっていかないといけない。
普段はどうしても用件の都合で秋葉原か池袋に行き先が寄ってしまうので、まずはその周辺の神田、御徒町、上野と池袋周辺を調査してみることにする。
それ以外の街でも、いいと思われるインドカレー屋を知っていたらコメントにてご紹介いただければ幸いだ。


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