UbuntuでUSB LANインタフェースLAN-GTJU3を使う。

しばらくサイトを放置しているうちに転居した。
同一市内での転居で、僕はとうとう家主になったのである。

4月末に引っ越してきてからネットワーク機器やファイルサーバは早々に組み直していたのだが、実験用のマシン数台はしばらく放置状態になっていた。
しかし、今週に入ってようやくNUCの実験用マシンを起動し、ついでにネットワークインタフェースを冗長化してやろうと思ってIntelのNUCベアボーン(Thunderboltがないモデルの方)で唯一使えるインタフェースであるUSBに対応したものを買ってきた。
NUCはUSB2.0までしか対応していないのだが、これからはUSB3.0の時代ということもあるしそっちの製品の方が安く売られているようだったので、ロジテックのLAN-GTJU3という製品を秋葉原で調達した。
(そのうち2台目のNUCマシンを作りたいと思っていたので、USB LANインタフェースはその分も合わせて2個買ってきた)

この手の製品をLinuxで使用する場合、単純に差すだけで使えれば何も言うことはないのだが、今回買った製品は今年に入ってから発売されたものということもあり、比較的新しいLinuxであるUbuntu12.04で使うとはいえすんなり動いてくれない懸念があった。
そうして実際、製品をUSBインタフェースに差してみると、デバイスを認識してlsusbコマンドでメーカ名(使われているLANチップのメーカ名である”ASIX”)を確認できはしたものの、再起動やらudevファイル編集やら試行錯誤してはifconfigコマンドを何度打ってもUbuntuはNICとして認識してはくれなかった。

そんな中でいろいろ調べてみると、どうやら過去の事例で本件と同じくASIXのチップを使ったLANインタフェース製品をUbuntuが正常に認識してくれず通信ができない、という内容のものを発券し、その場合の対応としてASIXのサイトからデバイスドライバのソースコードからドライバを作成して読み込ませる方法が提示されていた。
その方法を今回の製品のドライバに合わせて実施したところ、無事今回の製品が実験用マシンのeth1として認識されるようになった。
なお、今回の製品のドライバのソースコードはAX88179_178A_LINUX_DRIVER_v1.4.0_SOURCE.tar.bz2 であり、同ファイルをASIXのサイトからダウンロードして解凍までできていることとする。
また、今回の作業はすべて管理者権限で実施したが、実際にはコンパイラなどのツールさえ揃っていれば、コンパイル自体は一般ユーザでもできなくはないようだ。

# cd AX88179_178A_LINUX_DRIVER_v1.4.0_SOURCE
# aptitude install module-assistant
# modprobe -r asix
# make
# make install
# modprobe asix

lsmodコマンドでモジュールが読み込まれているか確認できる。
今回入れたドライバは以下のような名前だったようだ。

ax88179_178a           23189  0

この週末あたり、本製品を使ってNICのボンディングに挑戦してみたいと思う。

ASIXのサイト
http://www.asix.com.tw/products.php

参考情報
http://plugable.com/2010/10/18/howto-asix-88178-usb-ethernet-adapter-on-ubuntu-10-10-linux


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